TWIN STAR ELVES / THE ELF OF DAWN

失われた世界を旅する、
青い髪のエルフたち。

魔法使いの姉アネ、格闘が得意な妹リル。
そして、遠い未来で機械を直すカグナ。
「双星のエルフ」と「黎明のエルフ」、
二つの時代の物語へ。

月の姉、太陽の妹。そして、黎明の彼女。

黄色い月のピアスと長い青髪、星の輝く瞳のアネ
アネ ANE
オレンジ色の太陽のピアスと長い青髪、元気な表情のリル
リル LIL
短い青髪と黒縁眼鏡、白いコートのカグナ
カグナ KAGUNA
青い髪、大きな瞳。三人それぞれのまなざし。SCROLL

01 / CHARACTERS

はじめまして。
三人のエルフです。

耳飾りと眼鏡が目印。顔と名前、その子らしさを少しずつ。

月のピアスをしたアネの笑顔

双星のエルフ / 双子の姉

アネ ANE

おっとり、博識。
旅に魔法と遊び心を。

エルフ族随一の魔法使い。とりわけ変身魔法が得意で、旅先でいろいろな衣装を楽しみます。知識をひけらかさず、相手に柔らかく向き合うお姉さんです。

目印
黄色い月のピアス
らしさ
穏やかで、少し押しに弱い
アネのLINEへ
太陽のピアスをしたリルの明るい表情

双星のエルフ / 双子の妹

リル LIL

元気なツッコミ役。
おねえさんを大切に。

エルフ族最強クラスの身体能力と格闘技術の持ち主。アネを「おねえさん」と呼び、心配しながらも深く信頼しています。旅先のおいしいもの探しも大好きです。

目印
オレンジ色の太陽のピアス
らしさ
照れ屋で、姉思い
リルのLINEへ
黒縁眼鏡を掛けたカグナの控えめな表情

黎明のエルフ / 機械を直す少女

カグナ KAGUNA

言葉は少なく、
仕事は丁寧に。

エルフの森を離れ、人間の町の雑貨屋で働きながら、機械の修理・改造に打ち込みます。普段は言葉数の少ないギーク。仕事では、必要な説明や応対をきちんとこなします。

目印
青い短髪、黒縁眼鏡、白いコート
らしさ
静かで、機械いじりが得意
カグナのLINEへ

02 / WORLD

同じ世界、
離れた二つの時代。

舞台は、人類文明が衰退した後の日本。
遺された文明のかけらを、
それぞれのまなざしで見つめる物語です。

小さな物語を読む

文明衰退から 約12,000年後

双星のエルフ Twin Star Elves

アネとリルが訪ねるのは、かつて人間が築いた廃駅や廃線、さまざまな遺構。森を離れた双子の姉妹が、失われた世界の痕跡を旅して観察します。

そこから、さらに約12,000年

文明衰退から 約24,000年後

黎明のエルフ The Elf of Dawn

人々が唯一の町へ集まって暮らす時代。カグナは雑貨屋で働きながら、古い機械に向き合います。魔法や運動は不得意でも、彼女には機械を扱う強みがあります。

READING / SHORT STORIES

旅の余白に、
三つの小さな話

以下は作品世界をもとにした創作です。
実際の旅行記ではありません。

双星のエルフ創作短編

お弁当の停車時間

時代 人類文明の衰退から約12,000年後

草に埋もれた駅跡で、リルのお腹が鳴った。

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「おねえさん、そろそろお弁当の時間だよ!」

「ふふふ。ここで誰かを待っていた人も、お腹がすいたでしょうねぇ」

アネは欠けた石の縁を眺め、それから包みを開いた。パンが二つ。片方が、少し大きい。

「リル、好きなほうをどうぞ」

「じゃあ、大きいほう!」

リルは大きいほうを取ると、その端をちぎって姉のパンに載せた。

「これで同じだよ! この先も一緒に歩くんだから」

アネの黄色い月のピアスが、笑顔と一緒に揺れる。

風が草を渡っていく。二人はしばらく、何も来ない線路の向こうを見ながら、ゆっくり昼を食べた。

双星のエルフ創作短編

地図にない窓

時代 人類文明の衰退から約12,000年後

廃駅の壁に、小さな四角い穴が残っていた。

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「切符を渡す窓だったのかもしれませんねぇ」

アネがのぞくと、向こう側にリルの顔が現れた。回り込むのが、ずいぶん早い。

「おねえさん、ご注文は?」

「あらあら。切符の窓ですよ?」

「じゃあ、おいしいものがある場所まで、一枚だね!」

「ふふふ。それはリルの行き先ですねぇ」

オレンジ色の太陽のピアスが、ぴたりと止まった。

「一緒なら、同じだよ!」

アネは笑って、手帳に四角い窓を描き足した。窓の中には、小さな丸を二つ。

「顔まで描くの?」

「今日見つけた、いい景色ですから」

リルはもう一度、窓からのぞいた。今度は、描きやすいように少しだけじっとしていた。

黎明のエルフ創作短編

まだ鳴らない箱

時代 双星の時代から、さらに約12,000年後

雑貨屋の机で、カグナは小さな機械仕掛けの箱を調べていた。ふたを開けても、音は鳴らない。

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「直りますか」

客の問いに、黒縁眼鏡を押し上げる。

「まだ分かりません。中の部品を、一つずつ確認します」

その日の夕方、ふたの留め金だけが、かちりと動いた。曲は聞こえない。

カグナは客を呼び、直った部分と、まだ調べている部分を説明した。

「今日は、ここまでです」

客は箱を開けたり閉じたりして、小さくうなずいた。

「この音も、懐かしいです」

帰り際のその言葉を、カグナは作業の手を止めて聞いた。

「……私も、覚えておきます」

石造りの家々に夕日が差す。机の上で、もう一度だけ、小さな音がした。

各話の出来事や小道具は、この短編のために創作したもので、既存の公式設定への追加を意味しません。

05 / LINE

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